Schloss Neuschwanstein
Wieskirche
クリスマスシーズンのドイツ、バスでノイシュバンシュタイン城、ヴィース教会を巡った。
人気の「ロマンティック街道を巡る」というものだ。
最初の目的地、ノイシュバンシュタイン城へ。
淡々と上って行く馬車を横目で見ながら、城まで雪の舞う山道を歩くことに。
遠目でしか見た事がなかったから、少しワクワクしていた。
アーチの門をくぐり、見上げる…残念ながら外観は工事中。
お城の中に入り、撮影しようと思った矢先「中の撮影は禁止です。」とガイドさんが…。
モヤモヤした気分のまま、城内を回った。
外へ出ると冷えた空気が頬を撫であげる。
目の前には、峡谷が広がっていた。
白銀の山並み、杉の緑と茶色の山肌のコントラストは、観光客の喧騒を遮るほどの静寂と凛とした雰囲気をもたらしていた。
気をとり直し、次のヴィース教会へ。
小さな街並み、緑の牧草地、雪景色の森、車窓に次々と流れていく風景。
なかでも、雪で覆われた景色に目を奪われる。
なんて事の無い景色だが、雪がその風景を一変させていた。
西洋的水墨画とでも言えばいいのか…。
そんな中、ベージュ色の建物が現れた。
ヴィース教会…シンプルな外観に反して、内観はロココ様式で天井に至るまで立派な装飾が施されていた。
そのギャップが、感動を増幅させる。
ロココは趣味ではないが、なぜだか心が落ち着いた。
この教会は、じっと眺めていられる安心感を持ち合わせているように思えた。
後ろ髪を引かれる思いだが、最終目的地へ向うためバスに戻った。